福岡県の東部にある九州電力「豊前発電所」の構内に、世界で最大級の蓄電池システムが導入される。充電・放電できる電力量は最大5万kw(キロワット)で、合計30万kwh(キロワット時)の電力を貯蔵する能力がある。九州では太陽光発電の導入量が急速に増えたことから、ゴールデンウイークのように昼間の電力需要が小さくなる季節には太陽光発電の電力が余ってしまう事態が予想されている。こうした状況になると電力会社が一部の太陽光発電設備の出力を抑制することになるが、余剰電力を蓄電池に貯蔵できれば出力抑制を回避することも可能だ。九州電力は2016年度まで実証運転を続けて、大容量の蓄電池システムによる余剰電力の調整効果を検証する。

計画図