■どうやって発電?
太陽光がパネル内の半導体にあたると「+」と「ー」の電子が生まれます(光電効果)。この電子を別々の場所に集めれば電圧が発生し電気が流れます。そこでプラスの電子が集まる「P(Positive)型半導体」とマイナスの電子が集まる「N(Negative)型半導体」の2種類の半導体を用意し、電子を振り分け、両極に電線をつないぐことで内部の電気を取り出す事ができるのです。
■システムはどうなっているの?
- ①ソーラーパネル
- 太陽エネルギーを電気エネルギー(直流電流)に変換します。
- ②接続箱
- ソーラーパネルの配線を1つにまとめパワーコンデショナーに供給します。
- ③パワーコンデショナ
- ソーラーパネルから送られてきた直流電流を、家庭内で利用できるように交流電流に変換します。
- ④カラーモニター
- 毎日の発電状況やCO2削減量などが液晶画面に表示されます。
- ⑤分電盤
- 交流電力を各電気機器に送ります。
- ⑥電力量計
- 従来の買う電力量計だけでなく売る電力量計がつきます
■停電したら?
「停電したのでマニュアルを読んで自立運転に切り替えたらテレビが見えたよ!」先日設置したお客さまからこんな話を聞きました。太陽光発電には停電時につかえる自立運転があります。停電になると、パワーコンデショナーが安全確保のため停止するので、通常のコンセントからは電気が来ません。このとき、パワーコンデショナーを自立運転に切り替えると専用の回路から1.5kwまでの電気が供給されます。この電源を使われてお客様はテレビを見られた訳です。
しかし、どんな電気機器が使えるわけでもありません。まず自立運転容量が1,500wですから、エアコンやレンジ等の電気容量が大きい物や、ポンプや大型テレビのように電源を入れた時に通常より大きな電流が流れる(突入電流が大きい)機器は避けた方が良いようです。また、日照によって電流が変化しますので、デスクトップパソコンの接続は故障の原因となりますので避けましょう。
パワーコンデショナーのコンセントから電気を取りますので、停電時を考えて、長い電源コードを用意しておきましょう。